午前中に畑に行き、ほうれん草の収穫。
日陰にはまだうっすら雪が残っている。
この数日の冷え込みで、早朝は霜柱がたつのだが、陽が差してくると霜が溶けて畑は一気にぬかるむ。
ゴム長靴を履いて、フィノッキの畝を跨ぎ、ラディッキョの畝を跨ぎ、転ばないように慎重にほうれん草の畝へ。
根っこの奥の方はまだ土が凍っていて、スコップで根ごと掘り起こし、手で付いている土を割るようにして取り出し籠の中へ。
教室に持ち帰り、藁半紙の上に広げて土をできるだけ落とし、水をじゃあじゃあ流してよく洗い、その後水を張ったたらいに入れて更に土を落とす。

深い緑色のほうれん草。完全無農薬の為虫食いの後もあるが、さっと茹でて食べてみると甘い。

保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。
このほうれん草は、先週から始まった「ほうれん草のタルト」の為の食材。
中世の町のようなルッカのタルト。現地ではタルト・ルッキーゼ(ルッカのタルト)と言ったり、タルト・ベッキエ(古いタルト)と言ったりするが、日本では見たことがない土着食満載のタルトだ。皆さんに喜んで頂けるか、召し上がって頂くまで不安だったが、美味しいと言って頂いて安堵した。
試作品を友人に味見してもらったら、「朝食にぴったりのタルトだね。」と。確かに!イタリアの朝食は甘い朝食。朝起きて、濃いコーヒーとこのほうれん草のタルトで一日を始めたら、正にイタリアにいるような気分だと思う。
スポンサーサイト
- 畑の様子
-
| trackback:0
-
| comment:0