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Reginella Campagnola~村の娘~

手作り生パスタ教室「Il Sole」の主催者が日々の生活をお伝えします。



アムステルダム :: 2013/08/24(Sat)

最終日アムステルダム。
午前中は、郊外の素敵な森の中にあるクレラー・ミュラー美術館、その後アムステルダム国立美術館で絵画鑑賞。ゴッホ、レンブラント、フェルメールなどが有ったが、数日経った今ではどちらにどの絵があったのか分からなくなってしまった。

お昼を食べて、午後3時ころから自由時間。
父がアンネ・フランクの家に行きたいというので、解散場所から路面電車「トラム」に乗る為に駅に向かう。
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後ろにそびえ立つのがアムステルダム駅。真偽のほどは分からないが、東京駅のモデルとなった駅だそうだ。
ここで一休みするために父に「絶対に!絶対に!動かないでね!」と言ってお茶を飲める店を探しにいく。
少し行くと「スターバックス」を見つけ、よしよしと引き返し、そうだ「誰に話しかけられても答えないで!」と言い忘れたなどと思って少し歩みを早くしたら、明らかに先程駅に来た道に出てしまった。父がいない!はっ!来た時の3倍くらいの速さで引き返し、程なく別れた時と同じポーズで座っている父を発見。「行き過ぎちゃった。」と言うと「さっき、物凄いスピードで目の前を通り過ぎて行ったぞ。」と。父に声をかけられたが気付かなかったらしい。後を追わずその場に留まった父は偉い!

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移動に使った路面電車「トラム」。分かりやすいし、頻繁に走っているのでとても便利。
ただ、音もなく走ってくるので、すぐ近くまでトラムが近づいて来ていることに気付かず、ひやっとすることもあった。アムステルダムは自転車専用道路もある自転車の町。平地だから可能なのだろう。

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アムステルダムの町並み。駅を中心に扇を広げたように運河が走る。
町はこじんまりとしていて、そう言えば駅もイタリアのローマやフィレンツェよりもずっと小さかった。父を見失ったのも、サイズを計りかねたからだと思う。

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アンネ・フランクの像。この角を曲がるとアンネ・フランクが2年間隠れていたという家がある。
行ってみると長蛇の列で、入館までに優に一時間はかかると思われた。夜10時まで開いているので、また後で来ようということになり、歩いて大きな広場に出て買い物をする。
入ったデパートは昔は郵便局だったという壮麗な建物で、吹き抜けの天井が気持ちの良いティールームでお茶をする。父はアイスクリームも食べた。

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二度目に行っても相変わらず長蛇の列。腹を括って並ぶことにする。
時間をかけて入っただけのことはあった。と言うより見るべき所だった。小さい頃に読んだ「アンネの日記」。子供の頃はそれほど感じ入らなかったが、実際に8人の人間が隠れ住んでいた狭い空間を見せられると何とも心が重く、そして傷む。窓を開けられない閉塞感。娯楽のない生活。食べ物を持って来てくれる人がいなくなったら確実に飢えるという恐怖。写真撮影が禁止されていたので内部の写真はないが、最後の部屋には宗教による差別、人種差別はもちろんあらゆる差別に反対するメッセージが。

ここを後にしたのが8時近く。広場の近くのレストランでゆっくり食事を取り、タクシーを呼んでもらって帰ろうかとも思ったが、お店の人に聞くと宿泊しているホテルまでトラムで20分程だと言う。教えてもらった通りに帰ってホテルに着いたのが11時近く。タフな75歳である。私は疲れました~。

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