土曜日の午前中、TsuはMrs.Kの車で八街の浅野農園さんに。
浅野さんから、カーボロネッロや、プンタレッラ、カルドなどの野菜を少し頂いて帰って来た。
Tsuにカルチョーフィがあったら「買わせてください。」とお願いしてきて!伝えてあったが、季節外れだそう。残念!
頂いた綺麗な色の蕪。土が付いたままかじったね!
頂いた蕪に、先日の残りのボッタルガを振りかけてフェンネルをそっと置く。
ボッタルガの風味にフェンネルがとても合って美味しかった。
Stracetti con pesto di arachiri foghi di fava
落花生とそら豆の葉のペーストと烏賊を合わせた手打ちパスタ
落花生は、今回、浅野さんの農園に連れて行ってくれたSさんが丹精込めて作られたもの。浅野さんから頂いたそら豆の葉とミキサーで回しペーストに。そう言えば・・・Tsuよ、そら豆の中身は何処行った。あんた一人で食べたね・・・・。
この数日間、トスカーナ料理三昧で過ごした。
イタリアの山の中と波打ち際のリストランテで修業したTsuの料理は、日本人の好みに寄ることなく現地の味そのままで、それでいて本当に美味しかった。彼はトスカーナの味をものにしたのだと思う。
イタリアに旅立ったのは、まだ未成年の時。親御さんの心中はいかばかりだったか。可愛い子に旅をさせて、また子はそれに応えた。言葉の解らない厨房で、朝から深夜まで働く生活は決して甘いものではない。不景気とはいえ、学生でもアルバイトで遊ぶお金くらいは稼げる日本とは違って、学生として現地に滞在し研修として厨房に入る以上、宿舎や飲食は保証されるが、収入は基本的に無い。繁忙期に研修先からもらうわずかなお小遣いは、将来の為の投資、他のレストランでの飲食代に消える。それでもこの人は、料理が好きなのだと見ていて思った。つぎつぎと料理を仕上げて行く時の目の輝き。
大事な息子さんを帰国直後にお預かりし、一番に料理を食べさせてもらって、ご不在中だったとはいえ、ご両親には本当に申し訳なかったと思う。お父様の還暦のお祝いに料理をするのが楽しみと張り切って帰って行った。
我が家の台所は、家庭の台所をリストランテの厨房のように使っていった残骸と痕跡があちらこちらに。アシスタントのKちゃんがつくずく眺めて一言「Tsu君、来て良し。帰って良しですね・・・。」Kちゃん!それじゃあ私、おばあちゃんになってしまう。せいぜいマンマにしておいて。
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